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眼科インタビュー

INTERVIEW

眼科 診療科長

教授 志村 雅彦

[専門領域] 網膜硝子体、眼外傷

地域医療の最前線に立つ
眼科医とともに
地域住民の目の健康を守る

世界最先端の網膜疾患治療施設として、網膜硝子体疾患を中心に、白内障疾患、角膜疾患、ぶどう膜・視神経疾患に加え、緑内障、先天疾患など多彩な眼科疾患について対応しております。また、加齢黄斑変性や糖尿病黄斑浮腫への新規治療薬の臨床治験も積極的に行っております。地域医療の中核病院として、今後も診療のみならず、研究や教育にも邁進してまいります。


東京医科大学八王子医療センター眼科のミッションは、地域医療の最前線に立つ眼科医とともに地域住民の目の健康を守ることにあります。今回はスムーズかつ意義のある医療連携を実現するために地域の先生方にもぜひ知っていただきたい、私たち眼科の5つのマニフェストをご紹介します。

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地域の先生方の困りごとは些細なことでも対応。
孤独な開業医をつくらない。

このくらいのことで患者さんを紹介してもいいのだろうか? 些細なことだが相談に乗ってもらえるだろうか?

地域医療機関の先生方から、このような声をお聞きすることがあります。答えはいずれもYESです。
当科における最大の強みは網膜硝子体疾患の治療ですが、もちろん、その他の眼科疾患に関するご相談も歓迎しています。
中には、どの時点で連絡すればいいのか迷われることもあるかと思います。そのときは、重大な事態に発展する前、つまり「できるだけ早く」がベストのタイミングです。あれこれ悩んでいる間に時間だけが過ぎることのないように、小さなことでもお気軽に、そして早めにご連絡ください。地域の先生方の困りごとに対し、私たちはトコトン向き合います。

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「紹介されっぱなし」にしない経過報告の文化を築きます。

ご紹介いただいた患者さんについて、「その後どうなったんだろう」と先生方が不安を抱くようなことはあってはならないと考えています。同様に、一通りの治療が終わるのを待ってから経過報告したのでは、タイミングが遅すぎるという問題が発生します。
このような不信感の火種を取り除くために、私たちは紹介状を受け取った時点で、「確かに受け取りました」という旨のアクションを起こします。
さらに、可能な限り3カ月を目途に中間報告を実施。患者さんの経過を地域のかかりつけ医の先生方と共有して引き継ぎをスムーズにするために、経過報告の文化を築いてまいります。

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患者さんをお戻しする際は
地域のかかりつけ医の先生方の治療方針を尊重します。

特殊な例を除いて、当科ではすべての患者さんを必ず地域の先生にお返しするように心がけています。引き継ぐ際はこちらから必要な情報をお渡ししますが、治療方針まで押しつけるつもりはありません。
患者さんのその後については、むしろかかりつけ医の先生の主導により方向づけていただくのが地域医療の本来の姿だと考えるからです。そのために必要な相談をお聞きしながら、かりつけ医の先生と一緒に1人の患者さんを診る2人主治医制のスムーズな運用を目指します。

manifest04

逆紹介を積極的に実施。
逆紹介率の向上に努めます。

うちの患者がゼロになってもいいから、とにかく逆紹介をしよう

かつて当科ではこのような方針を打ち出したことがあります。地域医療機関で十分に診療可能な患者さんで、待合室が埋め尽くされるほど混雑していたからです。この方針に沿うこと約10年、現在では逆紹介率は8割を超え、長期にわたって当科に通院なさる患者さんはゼロに近くなりました。
その分、糖尿病性網膜症や加齢性黄斑変性、網膜静脈閉塞症など、当科でしか対応できない治療に集中的に治療することが可能となっています。
この体制をさらに維持・強化するために、今後も逆紹介は積極的に行う所存です。

患者さんのご紹介にあたってお願いしたいこと

患者さんをご紹介いただく際、ぜひお願いしたいことがあります。それは万一の事態が起こる前に、早期のうちにご相談いただきたいということです。当科では治療開始が遅れてしまった患者さんに出会うことがしばしばあります。

例えば、「見えにくいから半年前にかかりつけの眼科を受診したが、検査では異常がなく治療もしなかった」こうおっしゃって当科を受診された患者さんの目の状態は、精査の結果、網膜がすべて剥離していたといった例もあります。
患者さんは症状を訴えているのに検査では異常が見られない、このようなギャップを放置して経過観察とすると、思わぬ事態を招くこともあります。小さなことでも疑問が生じたら、重大な見落としがないかどうかを調べるチェック機構として当科を積極的にご活用頂ければと思います。

このようなことは、網膜以外の疾患についても同様です。白内障手術を実施される先生方も多いかと思いますが、白内障の手術でトラブルが発生したときも、なんとか手術を遂行しようと無理に手術を粘らずにまずは当科を頼っていただければと思います。当日中の紹介が困難であれば、いったん眼圧下降剤を処方し眼帯着用の上で翌日に当科へ、という流れでも患者さんの目を守り、患者さんの身体の負担を軽減することができます。
参考までに、以下は当科に紹介されて白内障手術を行った2つの例です。角膜の炎症やうっ血が進むと手術の難易度が跳ね上がり、このように所要時間が3倍以上違ってくることも珍しくありませんし、視力回復までの期間ついても翌日から1ヶ月と大きな差が出てしまいます。患者さんの予後をより良くするためにも、早めのご紹介をお願いします。

八王子医療センター 眼科のご案内

感染症の広がりに左右される状況下ではありますが、当科においては、地域連携医療施設から変わらぬご紹介をいただいており、外傷や急性緑内障発作といった救急疾患のみならず、全ての手術においても速やかに対応しております。
感染拡大時には提携医療機関である阿伎留医療センター(東京都あきる野市)および都留市立病院(山梨県都留市)の手術設備を使用することで、手術の待機時間は通常に近い状態に改善しております。

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